LAMPエンジニアってこういうもんでしょ

こういうもんでしょって話をつらつらと

「アナログな仕事にシステムを導入すると効率が上がる」は幻想

toBシステムが好きなクセにtoBらしい固い組織が苦手です。
すぐに(精神的に)殴りかかりたくなるので良くないなと反省する日々です。

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note.mu


いわゆるHRテック業界のお話です。
ただここに書かれているお話はHRテックに限らず様々な業界で起きていると思います。
悪い言い方をすると「システム化して効率を上げたいんです」病です。
雑談レベルの話からきちんとしたお仕事の話、エンジニア間での夢の話などなど
「ある程度のお金の規模がある業界なのにまだシステムが入っていない業界にシステムを導入したら効率が上がってがっぽがっぽ儲かる」のか問題についてです。

 

これらを実際に押し進めようとする時に必ずぶつかる問題があります。
「何をシステム化するのか」
というお話です。

粒度の差はあれど、これ系のお話はだいたい同じ線をなぞる気がします。

「自動化してデータを集めて解析して効率を上げたい」

だいたいこういう話です。


『何を』『どうやって』自動化して

『どんな』データを集めて
『どの部分を』解析して

『どのように』効率を上げたい

という部分が固まっている事は稀です。
多く話を聞くのは事業化していないレベルの話がほとんどなので
もちろん固まっていない事は多々あると思いますが
業務フローの改善、標準化、定型化も無いままに
「システムを導入すればあらゆる事が改善される」
と考えている人は意外なことに非常に多いと感じます。

 

人口知能や機械学習の分野が流行っていますが
基本的にはシステムは人間が出来る事以上の事は出来ません。
しかもとても融通が効かないのです。
「言われた通りにしか動けない新卒」に腹を立てるわりには
「作られた通りにしか動かないシステム」には何か魔法がかけられていると感じてしまうのは
人間の妙という気がします。

 

システムが得意な事は
「同じ事を(言われた通りに)繰り返すこと」
「記憶を(人間より)忘れないこと」
「単純作業が早いこと」
ぐらいなもので、人間が電卓を打って書類をまき散らし手紙を送るぐらいの事を高速化しているに過ぎません。

 

エンジニア採用をしてアナログ業務の効率化をしたい方は
関係会社に仕様書が送れるぐらいに業務を見つめなおしてみてください。
それが難しそうなら最初に採用するべきはエンジニアではなく業務コンサルの人です。
その状況で業務効率化を目指してエンジニアを採用しても
エンジニアの業務の効率が悪すぎて本末転倒です。

 

 

偉そうにずらずら書きましたが
今日も僕は元気です。